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2008年1月 7日 (月)

TRAD雑記帳38「ダッフルコート」

 ダッフルコート
 久し振りにダッフルコートを着た。このごろあまり街では見かけないようだが、特にわたしのような年寄りで着ている人には滅多にお目にかかれない。わたしも最近はあまり着ていないが、実は若いころからトレードマークのように愛用してきたアイテムのひとつである。

 ダッフルコートにもあれこれバリエーションがあるようだが、本格的な物は案外少ない。もともと北欧の漁夫が着たものといわれ、ラフな毛織り地の一枚仕立てで背縫いも裏地もない。フッドは着脱式ではなくビルトイン、ヨークが二重になっている。漁網のトッグル(浮子・うき)をボタンの代わりに使っているところが最大の特徴で、粗い縄で肋骨のように仕立ててある。両脇のパッチポケットにはフラップをつけない。丈は長目のほうが暖かい。

 写真はケーブルカー・クロージャーズ製。ブラウン系の色はコーディネートがけっこう難しい。ツイードハットに鞄はコードバンのカートリッジ・バッグ。ツイードのスポーツジャケットやカントリースーツに合わせるとピッタリだ。

 ダッフルコートなるものを初めて知ったのは、「男の服飾」(メンクラの前身)のグラビアで、故黛俊郎氏が着ていたのを見たときだった。映画「第三の男」でハワード・トレバーが着ていたが、これはイギリス陸軍の制式らしく、コンバット・ベレーをかぶっていた。「洪水の前」では当時のフランスの若者に人気があったことがよくわかる。わたしは何着か着ていたが、紺が多かった。娘が4,5歳のころヴァンミニの製品を着せて、父娘お揃いで着て歩いたものだった。小さいのに本格的な仕立てで値段も高かった。その後、弟にまわり、さらに親戚の従兄弟たちの間でも着回した。

 ファッションは時代の風潮に合わせるのが普通だが、いま誰も着ていないアイテムを引っ張り出してくるのも面白い。自分でもなんだか新鮮な気分になる。古臭いとかオールドファッションだとかいう感覚は、よく考えてみれば単なる虚構に過ぎない。2198_2

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コメント

和夫おじさま、こんばんは。埼玉の千里です。
ご無沙汰しておりますが、おじ様お元気でご活躍の様子、とてもうれしく思っております。
私のほうも相変わらずお人形作りがんばっています。
オリジナルドールの他に、今は懐かしい文化人形なども作っています。
お時間ありましたらHPに遊びにいらしてくださいね。

またお会いできる日を楽しみにしております。

投稿: chisato | 2008年3月 4日 (火) 23時35分

hozkazさん、こんにちは。
先日名古屋のパーティーでは大変有難うございました。おかげさまで楽しい時間を過ごさせていただきました。

ところで、あのホームスパンのアイビースーツは、MEN'EXに掲載されていたものとお見受けしましたが、あのスタイルも風合いも素晴らしいですね。

投稿: TRAD | 2008年2月22日 (金) 08時24分

 穂積 先生 今日は

 昨日は( at 60's factory )有難う御座いました。
先生と色々なお話しが出来、大変嬉しく又誇らしい気持です。 暖かくなりましたら是非又お時間をお作り頂き、
我々還暦世代とお付き合い下さい。

  

投稿: 関   清 | 2008年2月 2日 (土) 15時20分

 ぶらぼーさんには携帯メールでずっと元気づけメッセージ送ってましたが、何とも残念でした。謹んでご冥福をお祈りしております。

投稿: hozkaz | 2008年1月19日 (土) 21時27分

hozkazさま
大変とご無沙汰しております。アメトラ雅です。
「ダッフルコート」ということで、小生の戯言で一隅を汚させていただければ幸いです。
じつは昨年の3月にぶらぼ~鈴木さんからダッフルをいただきました。
「アメトラ~っ(こう呼んでました)これ俺がきても大きいんだわ。悔しいけどお前ぴったりじゃん。やるよ。」とせしめたものの、忘れ形見になるとは思いませんでした。
peytonplaceの紺色、なぜか珍しくフラップつきのポケット、何よりもぶらぼ~さんの人柄か暖かい逸品です。いやぶらぼ~さんと同じく小生を包んでくれる、強い味方と思い、大事にします。

投稿: アメトラ雅 | 2008年1月19日 (土) 07時54分

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